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ユングの曼荼羅(まんだら)について [人間科学]

C.G.ユング(カール・グスタフ・ユング)は、1875年7月26日にスイス北部のケスヴィルに生まれた。
父親はプロテスタント教会の牧師で、言語学の学位を持っており、父方の祖父はスイスのバーゼル
大学医学部教授(後の総長)であった。母親は、父親が牧師長であり、一族に霊能者を多数もつ
家系の出身であった。
このような家系の中で育ったユングが、第一次世界大戦中にスイスに逃れてきた外国人の兵士たち
の収容所に軍医として勤務した際に、なぜだか毎日ある円形の絵を描くようになった。
後にこれが、東洋の仏教の曼荼羅(まんだら)と極めて良く似たものであることにユングは気付いて
大変驚くことになる。
ユングの描いた曼荼羅(まんだら)を掲載する。

上図:ユングの描いた曼荼羅(まんだら)

円の上側には羽のはえた鼠(ネズミ)と羽のはえた手足のある蛇(ヘビ)がいる。
円の下側には根を生やした木があり、その根の両側には根きり虫または蛾(ガ)の幼虫
らしきものがいる。河合隼雄教授はこれを怪獣と呼んでいる。その下にはライオンの顔を
持った手足の無い蛇(ヘビ)がいる。

これがユングの世界観である。
東洋の仏教の曼荼羅とユングの描いた絵がほとんど同一であるということは、洋の東西
を問わず、ユングのような生い立ちの人間が共通に持つ認識が存在しているものと思われる。

河合隼雄教授は、「個性化の道を歩む者は、腹背に敵を受ける厳しさを体験する。それは
「尋常な人(ひと)入場お断り」の道であることを覚悟しなくてはならない。」とあるユング関連の
著書の中で曼荼羅(まんだら)の解説のあとに述べている。

曼荼羅を描いて後世に伝えるところまでは、東洋の仏教(チベット仏教他)の高僧とDr.ユングの
業績であったが、この世界観をどう活用し、どのように打破していくのかが我々の課題であろう。


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